液体窒素でいぼ取り

いぼ取りの一般的な治療方法として、液体窒素による凍結療法があります。今回は凍結療法とその注意事項について紹介します。

 

凍結療法とは

 

低温やけどには組織の増殖を抑えて壊死させる作用があり、これを利用していぼ(組織病変部)を除去するのが凍結療法です。

 

液体窒素とは

 

意図的に低温やけどを起こす時に使われるのが液体窒素ですが、この液体は無味無臭で透明色をしています。沸点が−198℃ということから冷却効果が高い、燃えにくい、爆発しにくい、生成しやすい等の利点があります。臨床現場では液体窒素が気化する際に大量の熱を吸収することから主に冷却目的に使用されます。

 

治療方法

 

患部冷却時には専用の機械を使用し、冷却部分の先端を直接あてる場合と噴射冷却の2通りあり、冷却した綿棒を患部にあてて応用する方法もあります。  

 

適応症

 

いぼ以外にも血管腫、シミそばかす、刺青、傷痕、神経性皮膚炎、限局性湿疹、結節性痒疹、扁平苔癬など、冷却に適した症例は幅広くあります。

 

 

治療上の注意

 

治療後1週間は患部の入浴はなるべく避けるようにします。患部を洗う際は表面の膜が破れないよう注意し、赤くなったり浸出液が出た時はただちに水洗を中止します。術後1週間程度でかさぶたが出来るため、剥がさないよう気をつけながら自然に剥がれ落ちるのを待ちます。かさぶたが剥がれてからさらに1〜2週間経過すると、患部の色素は薄くなりゆっくりと回復へ向かいます。この期間は特に紫外線の影響を受けやすく、患部が日焼けすると色素沈着の原因となるため、日差しには十分注意して下さい。